組合特別レポート緊急発表「首都圏の高速新料金案への意見、集まる。」

首都圏の高速新料金案への意見、集まる。

国土交通省が9月11日に発表した首都圏の高速新料金案に対し意見が募集されました。

 

首都圏の高速新料金案とは①料金体系の整理・統一、②起終点を基本とした継ぎ目のない料金の実現、③混雑状況に応じた料金施策の導入の3つを軸とした具体方針です。

 

この案に対して、もっとも多く寄せられたのが「見直すべき」という声。車種区分に対する要望、料金に対する要望、そして当組合とも関わりが深い大口・多頻度割引の拡大・拡充に対する要望などです。

 

実際に、現在首都高の料金は普通車であれば510円から930円ですが、新しい料金案では300円から1300円になります。短距離の利用では安くなりますが、24kmを越える距離では値上げになってしまいます。企業などは高速道路の利用料金が収益に大きく影響するため、料金変更や大口・多頻度割引の内容が非常に重要になります。高速道路の大口利用、または多頻度で利用される方にとって本案はそれだけ関心が高いのです。

 

今回は首都圏に限ってのニュースですが、今後この流れは阪神圏の高速道路、全国の高速道路へと波及していきます。首都圏以外にいらっしゃる組合員の皆様にとって、これからは情報が非常に重要になってきますので、小さな情報でも大きな流れの兆しと思っていただければと思います。

 

本案の最終的な決定は今後の動向を注意しなければなりませんが、実は「料金」という一つの側面だけの話ではありません。国の政策として進めている「ETC2.0」につながっているのです。

 

■ETC2.0っていったい何?

 

ETC2.0とは、道路に設置されている装置「ITSスポット」と車両のカーナビや車載器との間で高速・大容量のデータ通信を行い、さまざまな道路交通情報をやり取りできるシステムです。

今までETCは利用料金の収受に使用していましたが、ETC2.0ではさらに双方向通信が可能です。道路上の事故情報や落下物の注意喚起、最新の渋滞情報を受けての最適ルートの提示、災害時の支援情報などが即座に受けられるのです。

 

ETC2.0のサービスを受けるには「ETC2.0対応ETC車載器」を利用する必要があります。すでにメーカーから対応車載器が発売されており、国土交通省は「今後は車の乗り換えや機種の入れ替え時などに順次ETC2.0に切り替えていただき、サービスの導入と利便性を向上させていきたい」としています。

 

■ETCバーを撤去し通行させる実験を実施

 

国土交通省はETC2.0専用レーン設置へ向けて、高速道路のインターチェンジ(IC)入り口で、ETCレーン(自動料金収受システム搭載車専用レーン)の開閉バーを撤去して通行させる実験を10月20日から埼玉県内で実施すると発表しました。この実験をふまえて、ETCバーを外した上で20キロまで減速しなくても通過できるよう検討するとのことなのです。

 

2020年のオリンピック・パラリンピック開催へ向けて、今後高速道路・ETC周辺の動きが加速しています。組合としても独自の情報網を駆使し、あらゆる情報を収集しています。具体的な動きがありましたら随時お知らせいたします。


(2015.10.20)