4月から新料金体系を導入した首都圏の高速道路で、渋滞緩和に一定の効果が出ていることがわかりました。
新料金は首都高速の長距離を値上げ、圏央道を値下げし高速道路のネットワーク環境を進めることが目的です。
その結果、首都高速では都心を通過する車の台数が11%減少。特に都心を経由して東名高速道路と東北自動車道を結ぶルートの利用は半減しています。
一方で、新料金体系でおおむね値下げとなった圏央道は、1日あたりの利用台数は30%増加しています。都心を通過するルートから外側の環状道路への転換が進んでいるのです。
このような高速道路のネットワーク化にとって重要なのは走行状況データの活用です。数値として客観的に状況を把握することが、現状の課題を改善する手掛かりになるのです。
(2016.6.20)